お見合い顛末記

私のお見合いの経験や気がついた事 こうすればもっとよかった事などを書いてよいという事ですので 少しでも参考になればと思いありのままの事を書いていきたいと思います。

職場に出会いのない私は、特に結婚を意識する事なく年を重ねていきました。職場の同僚も同じように独身でしたから特に、意識する事が少なかったんだろうと思います。

どこかにいい人いないかな?なんて事はいつも考えてはいましたが具体的に行動を起こした事もなく 結婚も時期がくればそのうちするだろうな。 そんな感覚ではいました。

私が真剣に結婚をしよう と意識したのは母の病気が直接の原因です。

それまで健康でいた母が ある日 突然たおれました。病名は脳硬塞です。脳硬塞は普段は症状がありませんし ある日突然 血管が破裂するのですから予想もしていませんでした。

私が連絡を受け 病院に行った時 母は集中治療室の中でした。昏睡状態です。

医者の説明を受けた時も 手術が必要でその後は個人差があり命の保証もできないという事でした。

愕然としました。そして今まで 何一つ母親孝行していない自分に後悔しました。

自分の好きなように生きてきた事を親はいつまでも元気でいると思い込んでいた事を後悔しました。

何故かこの時 思ったのです。

結婚しよう・・・と

幸いにも母の病状は回復に向かいことなきをえました。さて 結婚しようと思ったのはいいのですが職場には男ばかり 転職してやろうかとも思いましたがそうもいきません。

考えた私は 出会いのパーティーに参加してみる事にしました。

30代のパーティーなるものに参加を決め当日を迎えました。
私はこの時 恥ずかしながら『参加すれば誰かみつかるだろう』という超楽観的な考えでいたのですが 大間違いでした。
参加したはいいものの まさかあんなにライバルがいるとは・・
しかも そのパーティーには常連と見られる人が多く右も左もわからない私は飲み物片手にただ時間を過ごしました。

俺にはパーティーは向かない それを自覚した私が次に考えた手段は はずかしながら出会い系サイトでした。

当時 出会い系サイトがブームになりはじめの頃で雑誌には様々なサイトが溢れていました。

パソコンで出会い系サイトに登録し何人かの女性とメールの交換が始まりました。
ほとんどは途中でぷっつりと返事がこなくなりましたがマメにメールのやり取りをできる女性も中にはいます。数度のメールのやり取りのうち一度会おうという話までもっていけた女性は2人でした。

実際には3人と会おうという話になったのですが その内の1人の女性は『誰に似てるって言われますか?』というメールに対して 『お笑い芸人のホンコン』と正直に返事をした所、返事がくる事はありませんでした(笑)

心優しい2人の女性のうちの1人は想像していた以上の美人で私はすっかり舞い上がってしまいましたが、その彼女には借金があり大変な事 支払いが迫っておりどうにもならない事 また会いたいがお金を稼がなくてはいけない事。要約すると、その金を私になんとかしてほしい という事のようです。

1度会っただけで 金貸してほしい?
これで引っ掛かる奴はいるのか?と思いましたがお金は無理だけど自分にできる事はしたい と返事をしました。

彼女からは 彼女の銀行口座と1ヶ月で返すからすぐ振り込んでほしい旨を伝えられました。

さよなら と返事をしこの恋?は終わりました。

メールではもう1人会ったのですが この女性は主婦でした。
結婚したい私には まったくの対象外です。平日の昼間に会いたいというのは 旦那さんが仕事行ってる間に会っているのです。私は主婦の暇つぶし相手だった様です。

出会い系サイトに見切りをつけた私は 結婚相談所にお世話になろうと決めました。

ネットや電話帳で調べ 電話をしてシステムを聞きました。

感想は『高い!』でした(笑)
しかし、とにかく入る 入らないは別にして話だけでも聞いてみようそう思いその中から 数社を訪れたのです。

結婚できた時点で 支払うのなら納得ができるのですが 結婚できないのに高いお金を支払うのには抵抗があり どうしたものかと考えていた時にトモカイを知りました。

話を聞いてみて 特に変わったところもなかったのですが入会しようと決めたのは 値段的に納得できるところとはっきりと 商売としてやっていると言われた所でした。

商売として成婚してもらい うちも儲けさせてもらう

変にボランティアだとかあなたの為に等と言われるよりも私には納得できました。

入会書類をそろえて 入会してから登録されるまで多少時間がかかりイライラしましたがやがて会員番号がやってきました。

さて、会員の情報を見てみると「なんで?こんな人が?」全然相手には不自由しないような人がわんさかいるではありませんか!

「よりどりみどりだ!」私はすっかりうれしくなり これは!と思う人には次々とお見合いの申し込みをしていきました。

そんな中で、私の申し込みを受けてくれた女性といよいよ初めてのお見合いとなったのです。

相手の女性は美人ではないですが とても笑顔の感じの良い素敵な方でした。

いよいよその日 待ち合わせの場所には いました!写真通りの感じのよさそうな女性です。

席に着き 挨拶をすませ 私は様々な話をしました。自分のことを理解してもらうため 結婚後のこと 趣味 自分の描く理想の家庭像 

時間も過ぎ 名残おしかったのですがあまり長い時間引き止めるわけにもいかず 「次の機会」を期待してお別れしました。

私はぜひまたお会いしたい旨を 先方に伝えてもらい翌日 結果の連絡がきました。

結果は残念ながらお断りでした。

結果は残念でしたが、私はたいして落ち込んでもいませんでした。それどころか断られたことで逆にファイトが沸いてきたのです。
しかし、世の中そんなにうまくはいきません。その後 私はお見合いしては断られるという悪循環に入っていったのです。

お見合いの時にあまり気に入られていないな!と思う相手から断られるのはそんなにショックはないのですが、自分なりに手ごたえがあった相手から断られるのはやはりショックでした。

俺にはもてないオーラでも出ているんだろうか?

そう思いたくなる程でした。しかし、私が断られるのはオーラなんかじゃなくちょっとした意識の違いだったのです。

私は勘違いしていたのです。現在のお見合いと私が考えていたお見合いとはまったく違ったものだったのです。

いえ、今でも昔ながらのお見合いはあるのでしょうが少なくても結婚相談所の場合はそうではありません。

結婚相談所のお見合いとは、どちらかというと恋愛に近く 形式上、お見合いという言葉であるだけなのです。

私はお見合いの席では 常に趣味や休日の過ごし方 相手にしてほしいこと自分が与えられるもの そんなことだけを一方的に話していました。

トモカイさんと作戦を練り直し お見合いの席では、上手に自分なりのセールスポイントをアピールできるか。 そこに重点をおくことにしました。

つまり、自分と言う人間の本質を偽らずに率直に伝える事にしたのです。

自分を偽らずに率直に伝えるのですから無理する必要もありませんし、偽らざる自分を見せて縁がないのならばそれはそれでいいわけです。

意識を向けると心にも余裕がでてきました。それ以前にそもそも私がその場で口説き落とそうとか無理して上手な会話のキャッチボールをしようとしている事に無理があったのです。

意識を変えると相手の女性にも変化がありました。それは、私が思ってるだけではなく確実に変化があったのです。

まず、相手の女性が別れ際 少し名残惜しそうにしている気配が感じられるようになりました。
お茶代を支払い終わると それまで相手の女性は挨拶をすませるとそそくさと振り向きもせず帰って行ってしまいましたが、その後のお見合いでは 会計を済ませて出て行くと必ず女性が待っていて(ここまでは一緒ですが)そこで帰ろうとしないというか、私が話を切り上げるまでは帰らないわけです。

微妙にまだ帰りたがってないな。という雰囲気が伝わってくるのです。

ここでトモカイさんと確認した作戦は次のようなものでした。

大らかに押しの一手作戦

1 女性が許してくれる範囲までは確実に進む1mm引いたら1mm進む。

この作戦は、重力のような心で女性に常に圧力をかけていき女性が一歩引いたら一歩進み 相手に土俵を割らせるという壮大なものでした。(笑)

人間は重力がなければ中に浮いてしまう。重力があるから地に足をつけられる。女性も同様で男性の愛があれば、さまようことなく居場所を見つける事ができる。
しかも、重力のような心であれば決して不快には感じない。

というニュートンの万有引力を進化させたものです。(笑)

確かにあまりにこちらがギラついていては不快に感じるかもしれませんし、かといって何のアプローチもなければ進展していかない。

答えは重力でした。

この重力の掟にそって 私のお見合いは変わっていきました。お茶した後、軽く食事や デートに発展することもあるようになりました。

やがて、私と交際してもよいという女性にめぐりあう事ができました。 
1人目の方とは1度目のデートが終わったあとすぐにお断りがきましたが 2人目にお付き合いの方とは何度かお会いすることになりました。

しかし、交際までいっても そこからの発展が進みません。いつまでたっても他人行儀のままで お互いにちっとも親しさが増しません。

またも、壁に突き当たってしまいました。

私はこの女性を大変気に入り できれば結婚(当然ですが)までもって行きたかったのですが、どうやら気がついたらいつの間にか結婚していた。なんていう具合にはなりそうもありませんでした。

出会いを恋愛に発展させる能力。私にはそれが必要だったのです。

そこで再び トモカイさんと作戦会議です。一体どうしたら、より親密になれるのか?今の他人行儀の関係から恋人になれるのか?

しかし、その会議の結果は私の思っていたものとは違うものでした。劇的に今の関係を変える方法はトモカイでは な ん と!!

「知らない」というむごい言い方をするのです。

心底 使えない相談所だと思いました。しかし、劇的には変えられないが少しずつなら変えられるかも?という方法はあるといので 仕方がないのでそれで我慢することにしました。

その方法はいたって単純 かっこつけずに思ったことを相手に伝える。言葉にして伝える。 それだけでした。

「何それ?」というような感じでしたがこれが意外に効果があったのです。

具体例を挙げますと、私が彼女に電話すると 彼女は悪気はないのでしょうが「何?」と聞くのです。この「何?」があると用件がなければ電話しにくいのです。
結局 用件を作って電話するだけになっていました。

「何?」と聞かれたとき そのまま正直に「何もないけど話しちゃだめ?」と伝えると「いつも用件だけ言って切っちゃうのにめずらしいね。」と反応が違うのです。
さらに彼女は「電話は嫌いなのかな?って思ってた。」などど私をまったく誤解しているわけです。

電話だけではありません。すべてにおいてそうでした。思って事をかっこつけずに伝える。そんなところに 2人の親近感が増していくのがわかりました。

最初は他人行儀だった2人も 私から胸襟を開くことによって日に日に打ち解けていく事ができました。
最初は私からばかりだった電話もメールも彼女の方からくれる事も多くなりました。

ここで多くの男性諸君に言いたいことがあります。

モテる人はともかくとして 自分はモテないと自覚している男性にぜひ、私の気がついた真理?をお伝えしたいのです。

お見合いの場合に限ってかも知れませんがお見合いの席についた時点で女性はこちらの条件的なものはある程度 納得してくれているわけです。

また、お見合いの後の交際に至っては、人間として結婚相手として愛情が芽生えるか 芽生えないか?そんなことに注目が移っていくのです。

私が気がついた真理とは女性は消極的な男は嫌いという事です。
嫌いとは言い過ぎかもしれませんが、消極的な男が好きという女性はほとんどいないのです。

何も上手に、女性をリードできなくてもいいのです。一生懸命、誠意を伝えれば 女性はそれをわかってくれます。

積極的にしたからといってうまくいくとは限りませんが、後悔はしないと思います。 積極的にいくには勇気も必要ですが、これがイヤなら女性と付き合うことはもはやあきらめた方がいいと思います。

生き物を捕まえるには、獲物を狙って積極的に狩りに出るか罠を作っておびきよせるしかありません。

私があえて、モテないと自覚している人へ。と断ったのはモテない人が罠を作っても そこにはおびき寄せられないからです。モテる人は女性から寄ってくる何かがあるのですから 罠を作って捕まえればいいわけです。

モテない人が罠を作ったところで女性は寄ってきてくれません。もはや答えは一つしかないのです。

積極的に狩りにでる!

モテない人が罠を作ったところで女性は寄ってきてくれません。もはや答えは一つしかないのです。

狩りにでてもいつも獲物が獲られるわけではありません。しかし、狩りにでなければ獲物は獲られないのです。私は自分を開き積極的に前進することによって2人の間が急速に近くなっていくのを感じました。

距離が近くなったというのは、沈黙が気にならない。他人行儀じゃなくなる。 相手の好みがわかる。そんなことです。

この感じが楽なのです。楽というか、今までこんな事言ったら嫌われるかな?とか 気を悪くしたかな?とかそんな細かい事に気を使わないですむ安心感が出てきます。

「最初に見たときはホンコンそっくり!って思った。」こんな私のコンプレックスを言われてもまったく気にならなくなってきます。

これはイケル! 私はこの時期、確信しました。しかし、さらにもう一歩踏み出す必要も感じていました。

私は、彼女といると楽しかった。彼女もまんざらではなさそうに思えます。しかし、まだ恋人と呼べるほどの仲ではない。 どうしたら!!

という事でトモカイに相談しました。「順調だけど 今ひとつ恋人って感じじゃないんだよね。どうしたらいいのかな?」と言う私の相談に

「デートの帰りに公園とかでしょ?ベンチに座ってればイイ感じになったりしますよ。夜の公園はそんな恋人の場所ですよ。」というひねりのないものでした。

仕方がない、公園だ!と次のデートの帰りにそれを即実行することにしました。食事の後「酔い覚ましに 公園で話でもしない?」と持ちかけると「うん」とのことです。

公園に入りベンチに座ってたわいもない話をしていると 突然、彼女から「私といて楽しい?」と聞かれたのです。

私は「楽しい 楽しい すごく楽しい」と答えました。すると彼女は「私も!」と言って私の腕を彼女の肩の上にもってきました。肩を抱いたのです。

これは!なんだ!?夢か?

夜の公園でベンチに座って女性の肩を抱いている。俺の得意な妄想か?

しかし、これは現実でした。

ノックし続けたドアが開いた。その瞬間でした。

今 その時の彼女は私の奥さんになっています。たまに喧嘩もしますし、今 家に帰って奥さんの顔を見てもドキドキする事はありません。

やがて2人は年老いていくでしょう。奥さんもしわしわのおばあさんになっていくのです。白髪だらけのしわしわのおばあさんに、、、

しかし、私は忘れる事はありません。

あのドアの開いた瞬間の嬉しさを

自分の愛する人に愛された喜びを忘れることはありません。

赤の他人を愛し愛される。人としてこれ以上の幸せを私は知りませんし、今後も知ることはないと思います。

その後、何度かのデートをし彼女にプロポーズをしました。彼女は「よろしくお願いします」そう言って私のプロポーズを受けてくれました。

トモカイに挨拶にいき婚約の報告をしました。本当に感謝してお礼を言おう!そう思っていたのですが、「じゃあ 成婚料よろしくお願いします」と言われて冷めました。

「成婚料払うのは 俺のノロケを3時間聞いた後だよ!」

「1時間くらいにしてもらえませんか?」」とイヤそうな顔していたのもよく覚えています。

これで、終わりと致します。どうもありがとうございました。

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